静音化 ◆ 見て触って覚える 自作パソコン

1/4


  1. 冷却の重要性を踏まえて静音化
    マザーボードや電源ユニットなどに使われている電解コンデンサの寿命は、温度が10℃上昇するごとに半分になっていく。 物理化学の分野で良く知られたアレニウスの、「10℃ 2倍則」という経験式である。 もちろん、CPUやメモリなどの半導体にとっても熱は大敵。熱抵抗の増大による動作速度低下、半導体素子の劣化・破壊の大きな原因となる。 PCを構成する主要パーツで熱に弱くないものなど、存在しないと言っても過言でない。
    しかし、静音化に伴う温度上昇については軽視されがちだ。冷却効率の上昇や発熱の減少を伴わない安易な静音化やファンレス化は、デバイスの許容量を超える温度上昇を招き、 システムの安定性を妨げたり、製品寿命を大きく縮めたりすることになる。

    1. 静音化の優先順位
      CPUクーラービデオカード電源ユニットケースファン
      チップセットクーラー → HDD → ケースの共振の順。
      基本的には、発生する熱の大きいパーツの静音化ほど効果が大きく、冷却の重要度も高い。

    2. 温度チェック
      CPUやGPUでは、高温時の冷却不足が性能にもダイレクトに影響する。 ベンチマークテストなどにより負荷を掛けつつ、ハードウェアモニタツールなどを使って温度を監視して、性能が低下していないかチェックすることが必要。

      フリーで配布されている「 SpeedFan 」を使うと良い。このソフトは、各部の温度を時系列で随時チェックできるため、ファンの回転数を提げすぎて、 ハングアップさせてしまう前に、温度上昇で危険を知ることができる。



    目次

  2. CPUの静音化
    1. CPUの低消費電力化
      CPUの発熱量の目安となるのが、設計上想定される最大放熱量の指標であるTDP(Thermal Design Power)熱設計消費電力の値。 TDPはあくまでもピーク時の値なので、ストレートにCPUの発熱量を示すもではないが、あらかじめ冷却を考える上で参考となる数少ない具体的な数値だ。 静音性と性能の両立を目指すなら、まずはTDPの低いCPUの中から選択しておきたい。
      ミッドレンジクラスでは、低速ファンを搭載した静音タイプのクーラーでも十分に冷却を行える製品が主力になっている。

    2. EIST、Cool‘n’Quietを活用
      CPUは常にフル活動しているわけではない。 IntelのEISTやAMDのCool‘n’Quietは、それほど大きな電力を必要としない待機状態(アイドル状態)に、CPUの駆動倍率と動作電圧を切り替えるもの。こうした機能を有効にすると消費電力が低減し、結果として発熱も小さくなり、静音化にも有効活用できる。

    3. Pentium D ・ Pentium 4の対策
      主にエンコード、レンダリングなどの処理性能は高いが発熱も大きい。ヒートパイプや大口径ファンを利用した大型CPUクーラーの導入する必要がある。

    4. Athlon 64×2 ・ Athlon 64の対策
      性能と消費電力のバランスに優れる。ただ、Athlon 64はそれなりに強力な冷却能力が必要。 リテールクーラーのファン交換・ファンコンローラの導入などによる部分的な対応でも効果が望める。

CPUクーラーの静音化 へ
Internet Explorer 5.0以降でご覧ください。